クリスタルの洞窟
クリスタルの洞窟と聞いてどのような光景が想像できるだろうか。
恐らく神秘的な光景が浮かぶだろう。
この左の画像が実際のクリスタルの洞窟であるが、
恐らく期待を裏切らないほどの光景だろう。
そんなクリスタルの洞窟を画像と動画で紹介!
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クリスタルの洞窟はメキシコのチワワ州に存在する。
参考までに
ここにナイカ鉱山と呼ばれる場所がある。
そこでこの洞窟が発見されたのは割と最近
2000年の4月である。
サンチェス兄弟が新たなトンネルを切削していた際、このクリスタルの洞窟が発見された。兄弟はすぐに技術責任者であったロバート・ゴンザレスに連絡した。
報告を受けたゴンザレスはこれが貴重な発見である事を悟り、
すぐにトンネルを埋め戻した。
この間にも何人かの鉱夫らが巨大結晶を持ち出そうとして洞内に若干の損傷を与えたが、鉱山の管理会社はすぐに鉄製のドアを設置し、洞窟の保護を図った。
以降もこの洞窟はペニョーレス社の管理下にあり、
許可がなければ立ち入ることはできない。
偶然の発見なのである。
洞窟の中はクリスタルで埋め尽くされていて,
洞窟自体は長さ 27m、幅 9m と洞窟としては小さいものであるが、
特筆すべきはその洞窟の環境とクリスタルの大きさだ。
洞窟内の気温は 58℃ に達し、
湿度は 90~100% を保っている。
人間が長く留まることは到底不可能なあまりにも過酷な環境であり、
鉱山で働く人間はそのような環境に対応する装備が無かったために長らく調査ができていなかった。
クリスタルの大きさは最大のもので
長さ 11m、直径 4m、重さ55トンである。
マグマによって加熱された地下水が溶解度の上がった硫酸カルシウムと飽和し、
水に溶け込んだ鉱物物質の濃度が非常に高い状態で地下の空洞が満ちること、
そのまま50万年経過していることなどが重なり、
結果的に巨大な水晶の成長につながったと考えられている。
前述のような高温多湿の環境であるため、洞内の探索に際してはこれを防御する装備を要する。
ヘルメットやヘッドライト等の一般的な装備の他、
断熱のための保冷剤入りのベストや、送風装置、防水のための特別装備が必要となる。
洞内では地質学・生物学など様々な分野の視点から調査が行われている。
しかし、人の出入りに伴う洞内の二酸化炭素濃度の変化や、
排水による結晶への重力的負荷の増加などにより、
結晶が損傷することも懸念されているが、
後10年ほどで鉱山の操業が終了し排水ポンプも止まるため、洞窟は再び地下水に満たされるという。
再び地下水に満たされれば調査の継続はほぼ不可能となるだろう。
そうなればこの神秘の光景が我々の前に姿を見せることは無くなり、
まさに幻の光景だったことになるだろう。
その他動画はコチラ
偶然発見されたこの洞窟、
世界にはまだ発見されていない神秘の絶景があることは間違いないだろう。