見た目がグロテスクなこの虫、名を「ゲジ」通称ゲジゲジといい標準的な和名は「蚰蜒」と表記する。
あまりに不快なその見た目からムカデと似た害虫と誤認されることが多いが、実は人間にとって益虫なのだ。
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触覚や脚が非常に長いことが特徴で、それらの長さが自身の体長を超えることもある。
生息地域は日本全域で特に湿気の多い場所を好み、屋外では石の下や土の中の湿った場所で発見されることが多い。
人間に嫌われる理由はもちろんグロテスクな見た目だが、さらにとても俊敏に移動すること、身の危険にさらされるとトカゲと同じように自身の脚を切断するといった習性からである。
食性は主に別の昆虫で、ゴキブリをはじめとし、時として飛んでいるハエや蛾を捕食するとされている。
見た目が似ているムカデと比べると、非常に大人しい生物であり毒性も少なく、人間に積極的に攻撃してくることは無いため全く無害な昆虫であると認識していいだろう。
それどころか、人間にとっては害虫となるゴキブリなどを捕食するという点を考慮すると、無益な虫どころか有益な虫、益虫であるといえる。
しかし、どれほどゲジの有益性を指摘してもそのビジュアルの悪さや、想像以上に素早く動くことから嫌悪感を持たれる運命なのかもしれない。