2xcluster 900x504 宇宙の果てとは、現在までに存在する2つの仮説。
人間ならば誰しもが空を見上げた時、ふと宇宙を考えた時に

「宇宙の果てはどうなっているんだろう?」
と考えたことがあるだろう。

スタートがあればゴールがあるように、始まりがあれば終わりがあるように、宇宙にも果てがあるはずだ。

そんな宇宙の果て、現時点では2つの仮説が存在する。

「開いた宇宙」「閉じた宇宙」である。

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「開いた宇宙」とは、宇宙空間は無限に広がり、宇宙の果てという場所は存在しないという考え方であり、「閉じた宇宙」とは、宇宙空間の広さは有限で、果てまで進んでいくともとの位置に戻って来るという考え方である。
DESTINO1 宇宙の果てとは、現在までに存在する2つの仮説。
「開いた宇宙」とは、そもそも宇宙空間は無限の空間内にビッグバンが起きたもので、無限の空間の中を膨張しているのだから当然宇宙の果てなどは存在しないという説である。

現在は遠く離れた超新星を観測することで、宇宙の膨張は止まるどころか加速しているらしいことが判明している。これは欧米の国際研究機関が南極で宇宙からの電波を観測したことによって改めて加速度的に膨張していることが明らかとなり、膨張しているという意味で一層真実味を帯びたものとなっている。
article 0 01AFBB8A0000044D 784 634x632 500x498 宇宙の果てとは、現在までに存在する2つの仮説。
「閉じた宇宙」とは、宇宙空間は有限の空間であり、永久に膨張するのではなくやがて収縮するようになるという説である。

宇宙の収縮というイメージが浮かばない人も多いかもしれないが、収縮することで最終的に宇宙の大きさは0となるというのが「閉じた宇宙」であり、収縮に転じるということは宇宙空間は無限大ではなく収縮に転じた地点が宇宙の果てということになる。

「閉じた宇宙」のイメージはボールに例えられることがある。ボールの表面を指でなぞっていくともとの位置に戻り、同時に周囲を無限に回り続けることが出来るがボールの大きさ自体は有限であるという例えだ。

地球にも果ては存在しないが地球自体の大きさは決まっているように。
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これらの説のどちらが正しいのか、どちらも間違っている藻かという答えは出ていない。

人類が観測可能な宇宙空間はほんの一部であり、望遠鏡をはじめとした手段であらゆる事象を観測しながらその姿形を推測するしかないのである。
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人間には永遠にたどり着けない答え、それこそが宇宙の果てかもしれない。