宇宙では冥王星温暖化などの現象が確認されているが、地球の隣人である火星でも同じような現象が確認されていることはあまり知られていない。
火星での温暖化は地球のそれよりも大きな影響を惑星に与えているようで、1999年~2000年までの2年間で北極と南極の氷の50%が溶けてしまったという。
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NASAの観測によると、1970年代半ばから1995年にかけて火星に大量の雲が発生したことが観測され、大気中に巻き上げられたと思われる塵の量が減少のも同時に観測された。その結果火星にオゾン層が存在することも判明した。
無人探査機「グローバル・サーベイヤー」が行った探査結果によると、1970年代~1995年にかけて火星の大気密度が倍加していることが明らかになった。
1999年には巨大な嵐が発生(大きさはアラスカ州の2倍程)、3ヶ月間の間火星各地を吹き荒れるという前代未聞の現象で、NASAは火星の温暖化がこのような嵐を引き起こしたと結論付けている。実際に同年から2000年までの2年間の間に火星の南北極地の氷(ドライアイス)が50%減っていることも確認されている。
現在はこの火星温暖化が星にどのような変化をもたらしているかは判明していないが、嵐や大気の変化が人間の火星進出に何らかの影響を及ぼすかもしれない。