ブラックホールに人間吸い込まれたら、どのような光景が見えるのか？

宇宙空間に存在するブラックホール。

もし人間があらゆるものを吸い込んでしまうこの天体の中に吸い込まれてしまった場合、一体どのような光景を目にするのだろうか。

そもそもブラックホールとは実際に穴が開存在しているわけではない。

とてつもなく重力(引力)の大きい天体が存在し、
宇宙の彼方から地球に届く光を歪め、
一定の半径に入った光をブラックホールの重力が捕らえることによって、
ブラックホール周辺は光のない暗黒の空間に、
その少し外側は光がゆがんでしまう。

これによってブラックホールを撮影できた場合ははまるで宇宙空間に穴が存在しているように見えると言われている。

ブラックホールの影響は、あらゆるものを吸い込んでしまうだけではない。

極めて小さなブラックホールが太陽系の天体の近くを通ったと仮定した場合、
強大な重力によって惑星の軌道をズラしてしまうことが考えられ、
結果的に太陽系の惑星全体の重力バランスを崩すことになる。

仮に地球が軌道をズラされてしまった場合どうなるだろうか。

太陽の方向へ向かえば地球は灼熱の星になった後に太陽に飲み込まれる。
太陽の外側へ向かえば地球は極寒の星になり、太陽の光の届かない暗闇の世界になる。
どちらにしても生物が絶滅するのは間違いない。

ではブラックホールが地球の目前に来て、人間が吸い込まれていく光景を地上から見たらどのように見えるだろうか(人間の形は残っていると仮定)。

答えはブラックホールの直前で止まって見えるのだ。

ブラックホール周辺は物理法則が成り立たないために地球上ではありえない現象が起きる。

この時、ブラックホールに吸い込まれた人間は実際には吸い込まれ消滅しているが、外側の人間にはあたかもまだ吸い込まれていないように見えるという。

では吸い込まれていった人間はどのような光景を見ることになるのだろうか。

ここでは重力によって光が捻じ曲げられているために、時として自分の背中が自分の前に見えるといった現象に襲われる。

ブラックホールに関しては長年研究されてきたがまだまだ謎が多いという。