おおいぬ座VY星という天体をご存じだろうか。
おそらく多くの人が知らないだろう。
知名度がほぼ皆無でかわいらしい名前のこの天体だが、
実はとんでもないモンスターなのだ。
今回はこのおおいぬ座VY星を紹介!
ぜひとんでもない画像と動画を見て想像してもらいたい。
スポンサードリンク
そもそもこのおおいぬ座VY星とは一体どのような天体なのかというと、
人類が発見した恒星の中で最大とされてきた天体(赤色超巨星)である。
なぜされてきたとなっているのかというと、
詳しい観測によって現在ははくちょう座1489星にその座を奪われているからである。
しかし、
それでもこの天体がとんでもないモンスターであることは全く変わらないだろう。
予備知識として
恒星=自ら光を出すガス状の天体
赤色超巨星=太陽の数百~数千倍の直径と明るさを持つ恒星
このおおいぬ座VY星
直径は太陽の約1420倍であり、
質量は太陽の30~40倍である(これでも全盛期の半分ほどの質量)。
星の周囲1光年を自身のガスが取り巻いている。
そして今から約2000年後にはブラックホールになると考えられている。
サラッと事実を並べるとこのようになるので、
これがいかにとんでもないことなのか見てもらいたい
これは地球と太陽を比較した画像である
少し見にくいので申し訳ないが、右から5番目の星が地球である。
そしてこれが上にあるものと同じ、太陽とおおいぬ座VY星を比較したものである。
まるで常軌を逸しているとしか思えない大きさだ。
おおいぬ座VY星の周りを1周するのに
光(秒速30万km)が星を1周するのに8時間。
アポロ宇宙船(秒速10km)で29年
ジェット旅客機(時速800km)で1305年
新幹線500系(時速300km)で3492年
徒歩(時速6キロ)で不眠不休の場合174600年(地球の場合は9ヶ月)
その他動画はこちら 英語での検索の際はVY Canis Majoris で検索してください
なんと現在宇宙の半分まで調査されているようです
想像を遥かに絶する規模に驚愕です…この天体を太陽の位置に置き換えた時 その大きさは土星の軌道にまで到達すると言われてるのですね…夏の南の空に赤く輝くアンタレス そして冬の代表オリオンの右肩の位置に赤く輝くベテルギウス…これらも太陽の700〜1000倍あるからすごいですね…そんな宇宙に存在する 遥かで想像を絶する天体を考えた時 我々の地球はなんともちっぽけな 存在なのかと…人類のちっぽけさと 浅はかさや儚さを感じずにはいられないです我々人類はどうあがいても 宇宙の摂理に対抗はできません にもかかわらず 我々人類はこんな小さな地球を舞台にお互い憎みあい殺しあいを毎日の様に繰り返しています…そして自らの手で 自らの地球を汚し 自ら首をしめ続け 絶滅への道を歩んでいるのではないでしょうか?殺戮の為の兵器開発より 地球温暖化防止の為の開発や 宇宙…とりわけ地球に牙を剥けて来る小惑星への対策やその他の対策などに全地球規模で取り組む事が よほど重要ではと思います…