NASAがボイジャー1号が太陽系を脱出したと発表した。
NASAのボイジャー1号計画を仕切るエド・ストーン氏は
「ボイジャーは太陽系圏を離れて恒星と恒星の間の宇宙の海の航海に乗り出した」
とコメントした。
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ボイジャー1号が太陽系外の脱出したことをNASAが正式に発表したのは今回が初めてで、実際には2012年88月25日ごろに恒星間空間に入ったとされている。
ボイジャー1号が地球を飛び立ったのは1977年9月5日、約35年をかけてヘリオポーズと呼ばれる太陽系と恒星間空間の境目にたどり着き、その後太陽系の外に脱出した。
ボイジャー1号の功績は素晴らしいもので、これまでにも宇宙の新たな発見に貢献している。
地球を出発して2年後の1979年に木星付近を通過、
その際に木星の大赤班や大気の撮影に成功した。
木星の衛星であるイオやカリストの表面の撮影にも成功。
1980年1月に土星付近に到着。
土星から540キロの距離から撮影された土星
1980年に土星を通過したとすると、
土星の軌道上から太陽系の外部まで33年かかった計算になる。
現在ボイジャー1号に対して存在する懸念があるとすれば、電源がいつまで維持できるかという問題だろう。
NASAによればボイジャー探査機は2020年頃まで、少なくとも観測装置の一部については十分稼動できる電力を供給できると見られているが、恒星間空間という不毛の空間を飛行するだけでなく、太陽系外の磁場の影響によって、電波などが正常に地球に届くのかという懸念もある。
ちなみに、ボイジャー1号が太陽と最も近い恒星であるケンタウルス座アルファ星へと一直線で向かった場合、到着するのは8万年後であると言われている。