トルコに自然が作り出した美しい階段が存在する。
パムッカレという名前のこの場所は世界遺産に指定されているだけでなく、その美しい景色を目的にした多くの観光客で賑わっている。
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その名の由来は、
姿かたちが綿のようであるからではなく、
かつてパムッカレ周辺が綿花の生産地であったことに由来している。
白い地面を作り出しているのは地中から湧き出る温泉に含まれている石灰である。
そこに流れてきた植物の破片が石灰と交り時間をかけて量が増えることによってまるで壁のような光景が広がっている。
このパムッカレは日本からも多くの観光客が訪れる。
日本→イスタンブール→パムッカレ周辺(国内線で75分)と割と簡単に行くことができる。
ここで大切なことがある。
このパムッカレは絶景でこそあるのだが、がっかりスポットとも言われているの。
1つ目の理由は観光客の多さである。
画像だけを見ると水が流れる絶景を独り占めできる気がするが、
実際は大量の観光客がいるために静かな雰囲気ではない。
2つ目の理由は水が無い時があるということ。
周辺にホテルなどの施設を大量に建設し、温泉を引き入れたことから
パムッカレに温泉が流れてこなくなった。
そのため現在はパムッカレの景観を維持するため、
特定の部分に人工的に温泉を流している
3つ目の理由は季節が限定されること。
冬は周辺の気温が低いために温泉の湯気が立ちこみ、
青い水面を見ることはできない。
このようなことから、がっかりしたと言われることが多いが、
原因のほとんどは人間によるものだ。
貴重な観光資源になり収入も期待できることから、
トルコ政府は保護という大切な対応を怠ってしまった。
遅かれ早かれ入場制限などを強いることによって景観の保全を図るようになるかもしれない。