2012年2月15日にロシア・チェリャビンスク州に落下した隕石。
落下の際の爆発が撮影され世界中で多くの人に驚きを与えた。
事件から時間が経ち徐々に詳細が判明してきているが、NASAによると隕石が空中で爆発した際の衝撃は過去100年で地球上に最も大きな影響を与えたもの(地球外から飛来したものが)であるという調査結果が発表された。
スポンサードリンク
その中でも驚くべき事実は隕石が空中爆発した際のエネルギーである。
その大きさは500キロトン以上と推定される。この大きさは広島型原爆が15キロトンであることを考えると、その約37倍であることからどれだけのエネルギーであるかは人間の想像を絶するものがある。
隕石の衝撃は爆発点の周囲約130kmにも及んだとされている。
ちなみに過去100年で最大の被害という言い方にかカラクリがある。それは2013年から見て過去100年、つまり1913年に遡って過去100年で最大という意味である。
ではそれ以前に何があったのか、それは1908年6月30日チェリャビンスクと同じロシア中部のツングースカ川周辺で起きた隕石の爆発事件、通称ツングースカ隕石事件である。
その歳の爆発の大きさは5メガトン(広島型原爆の370倍で第二次大戦で使用された全ての爆弾に匹敵するエネルギー)で、チェリャビンスクの隕石が爆発した際のエネルギーをはるかに上回るものであった。
専門家は、
「今後もいつこれだけの隕石が落ちてくるか予測はできないが、確率は低くない」
としている。
↓左が本物の隕石
真ん中が爆発の際の衝撃波で割れたガラス
右が隕石ハンター、マイケル・ファーマー(Michael Farmer)のサイン
ちなみにチェリャビンスクの隕石は破片として数多く発見され世界中で流通している(オバマ大統領へのプレゼントにもなった)。しかしネット上に出回っている物には多くの偽物も流通している(ほとんどが偽物であるという指摘も存在する)ため、本物の隕石を入手したければしっかりとした(信頼のおけるディーラーなど)から手に入れるようにしたい。