土星の準惑星エンケラドスで水の存在が明らかとなった。
新たに太陽系内で水が存在する惑星が発見されたことは地球外生命体の発見という観点、人類の宇宙進出という観点からも非常に大きな進展となるかもしれない。
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氷が存在するということは、仮に星の内部に熱源となりうる部分が存在する場合には水が存在する可能性も高くなると考えられてきた。
2005年には土星探査機のカッシーニによってエンケラドスの大気の大部分は水蒸気で構成されている可能性が高いことが明らかとなり、惑星内に熱源が存在する可能性が高いとされ、同時に液体状の水の存在が確実視されるようになる。
そして2014年4月3日、アメリカとイタリアの大学の合同チームはカッシーニによる観測結果を分析したところ、エンケラドス全体を覆っている氷の下には多くの水が存在することが明らかになったと発表した。これは同時に地球外生命体が存在する可能性を示すものでもある。
エンケラドスを覆う氷の厚さは約50kmにもなり、その下に存在する海は太陽の光も全く届かない世界となる。しかし地球の深海にも生物が存在するように、地下からの栄養分を餌とする微生物が存在する可能性は十分に考えられる。
木星の衛星エウロパや準惑星ケレスでも水の存在が判明している現在、もはや生物存在の専売特許は地球だけのものではなくなっているのかもしれない。