巨大なカタツムリ除去にラブラドールレトリバーを投入
アメリカフロリダ州では
2年ほど前から巨大カタツムリとの戦いが繰り広げられている。

このたび、ロイター通信によると、
カタツムリ駆除の救世主として
ラブラドールレトリバーを投入したという。

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標的となっている巨大カタツムリはアフリカマイマイという種類である。
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このアフリカマイマイは名実ともに世界最大のカタツムリで
アフリカ東南部のモザンビークが原産である。

人間が運び出したことによって生息地域を広げ、
ハワイを含めた世界中の熱帯地方に分布するようになっている。

要注意外来種に指定され、世界の侵略的外来種ワースト100にも選定された。

日本では1932年に食用として持ち込まれ、
小笠原諸島や沖縄では大量発生した事例もあり、
近年鹿児島でも存在が確認されているだけでなく、
捕食行動によって多くの生物が被害を受けている。

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世界中で猛威を振るうアフリカマイマイ、

被害は動物だけでなく、
植物も食い荒らされ、
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建物の壁に使われる漆喰(しっくい)までも食い荒らす。

そのため規制も厳しく日本をはじめ世界中で本土への持ち込みは禁止されている。
(アメリカでは国内移動でも禁止され、罰則もあるほど)

繁殖力や食性も十分な脅威だが、
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最も警戒されていることは

寄生虫

の存在であり、
フロリダで犬までをも投入して駆除している背景にはこのような原因がある。

フロリダ州の発表では、
600万ドルをかけて計12万8000匹を捕獲。
剤や餌などを使って人が駆除してきたが、
今後は鼻の効くラブラドールの力も借りるという。

アフリカマイマイに寄生している虫は、
広東住血線虫(かんとんじゅうけつせんちゅう)
である。

この虫は脳や脊髄の血管や髄液の中に寄生し、髄膜脳炎を発症、
広東住血線虫症(かんとんじゅうけつせんちゅうしょう)を引き起こす。

カタツムリやナメクジに寄生

ネズミなどが捕食

糞に卵が混じる

糞を食べるカタツムリやナメクジに寄生

というサイクルにより時たま人間に入り込み被害を与えることもある。

同時にこの寄生虫は感染と同時に人間の脳干へと進行を開始し、結果的に脳を攻撃されて死亡、運が良くても全身麻痺や意識障害が残る場合は多い。

今回のラブラドールレトリバーは探知犬として活躍することが期待されている。
あと2匹のラブラドールが今後トレーニングされる予定だという。