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中国北東部のハルビン市で深刻な大気汚染が発生し、もはや歯止めが効かない事態になっている。

中国国営メディアの新華社通信によると、汚染の度合いを測定したところ、各地で爆表(測定不能)という観測結果が出たという。

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現在深刻な大気汚染が発生しているのは中国黒龍江省ハルビン市
694px Location of Harbin Prefecture within Heilongjiang China 中国ハルビンの大気汚染が深刻な事態に!測定数値は計測不能を示す!
なぜ今になって急に大気汚染が発生したのだろうか。
それにはどうやらハルビン市の気候が深く関係しているようである

この大気汚染の原因である物質は最近流行のPM2.5であり、どうやら何らかの原因でPM2.5が大量に発生しているのだという。

これまで世界中で報道されてきた北京での大気汚染の原因もPM2.5であったが、それを排出している原因は主に工場や自動車による排気ガスで、環境対策などを全く怠ったまま操業や走行していたために結果的に大量の排気ガスと共にPM2.5をまき散らす結果となった。
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今回のハルビンでの大気汚染の原因は、大気中を漂っている物質こそ北京の大気汚染と同じPM2.5であったが、どうやら発生メカニズムは全く異なっているようである(工場や自動車も要因にはなっている)。
china beijing smog 中国ハルビンの大気汚染が深刻な事態に!測定数値は計測不能を示す!
ハルビンは非常に過酷な気候の地域で知られていて、夏と冬の寒暖差がとても激しい。年間平均気温は冬の寒い時期である1月の場合は-18.6℃(場合によっては-40℃を下回る) 、夏の暑い時期である7月の場合は22.8℃と、世界中の都市の中でも類を見ない過酷な気候なのだ。

そして現在、ハルビンに冬が訪れようとしている。同時に暖房やストーブがハルビン全体のあらゆる家庭で使われ始めたため、大気中のPM2.5の量が爆発的に跳ね上がったとみられている。

ハルビンで最もポピュラーな暖房は石炭を使ったもので、石炭が燃えることでより多くのPM2.5が発生する。中国政府は1950~80年の30年間の間に、中国北部の家庭に石炭暖房を無償で提供した。その年代の暖房は当然環境に配慮などしておらず、それらが未だに現役として活躍しているためこれだけの大気汚染の原因となった。
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画像は共同通信より

現在のハルビンは視界が50mにまでなり、日常生活も困難なものとなっている。

ちなみに、石炭暖房が主流の北部の人間と、石炭ストーブを使わない南部の人間の間では、大気汚染が原因となり約5歳の寿命格差が存在していて、これは大気汚染の深刻さを物語っている。

さらに大気汚染は健康に大きな影響を及ぼし、場合によっては多数の死者を出すこともある