image 1923 2 GU Psc b 公転周期8万年の惑星、GU PSC B!
地球の公転周期は1年。これは地球が太陽の周りを1年間かけて公転している事を表し、太陽系に存在する地球以外の惑星にも同じく公転周期が存在する。

公転周期というものは太陽系の専売特許ではなく、太陽系外惑星であってもその中心に位置する恒星の周りを公転する年月として用いられる。

そして今回、公転周期が8万年という惑星が発見された。

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公転周期8万年の惑星はGU PSC Bという惑星で、地球からうお座の方角に約155光年離れた場所に発見された。

モントリオール大学を中心とした多国籍観測グループがハワイの望遠鏡を用いて観測を行ったところ、GU PSC Bは太陽の3分の1という巨大な質量を持つ巨大な惑星で、木星と同じようにガスで構成された惑星であることが判明し、それと同時に恒星の周りを約8万年かけて公転しているということも明らかになった
image 1923 1 GU Psc b 480x500 公転周期8万年の惑星、GU PSC B!
GU PSC Bは中心の恒星から地球と太陽間の2000倍ほど離れていて、その軌道を計算したところ公転周期が8万年と予測されたという。正確な観測のために可視光ではなく赤外線(赤外線望遠鏡)も用いられた観測が行われ、今回の発見に至ったようだ。

ちなみに太陽系で最も公転周期が長い惑星は海王星の164.8年(冥王星は248.5年)であり、それと比較してもケタが2つ違う。
image 1923 2 GU Psc b 公転周期8万年の惑星、GU PSC B!
また、広大な範囲にまで大きな影響を及ぼす恒星の影響力などといった新しい疑問が浮かび上がっているように、今回の発見は新たな謎を呼ぶことになるだろう。