太陽が無くなったら地球はどうなるのだろうか。

空を見上げると当たり前のようにそこにある存在、それが太陽だ。

あまりにも当たり前すぎる存在故に、もしも無くなってしまったらどうなるのかと考えたことのある人はかえって多いだろう。

では仮に太陽が突然無くなってしまったら地球はどうなってしまうのだろうか。

太陽が無くなってしまったら。想像してもらえれば簡単なもので、まず最初に真っ暗になった世界が思い浮かぶだろう。

太陽の光が無くなった暗い世界では植物をはじめとした生物は生存することが出来ず、気温は宇宙空間と同じ摂氏－200度を下回る(宇宙空間の温度は－270.4度)。そして全球凍結以上の極寒の世界となり、文字通り死の星となってしまう。

地球の浮遊惑星化だ。

太陽が消滅すると地球は太陽系を支配する巨大な重力場から解放されることになり、宇宙を漂う浮遊惑星となる。太陽が急に消えたと仮定すれば、紐を付けて振り回したボールが途中で紐が切れた瞬間にその時に向かっている方向へと進んでいくように、地球の軌道もその瞬間に地球が向ってる方向へと直線を描いた軌道へと変化する。

地球が浮遊惑星となった場合には先述したように極寒の死の惑星となるのだが、もしもその地球に我々が生存していた場合に感じる孤独感や恐怖は凄まじいものとなるだろう。地球の周辺には何も無く、どこへ向かうかもわからないからだ。

以上が太陽が突然無くなってしまった場合のシナリオであるが、実際に太陽が消滅するのは50億年後の膨張によるものと考えられ、地球の最期はその時に飲みこまれてしまうか高温によって蒸発してしまうだろう。

現実には太陽が無くなってしまう前に地球が無くなってしまう。太陽が無くなった光景を見ることは難しいかもしれない。