夏カビ肺炎、正式名称夏型過敏性肺炎が発生し始める。

梅雨の季節を迎えると雨の影響で湿度が高い日々が続く。

湿度が高い日々が続くと色々な場所にカビが発生するようになり、時として人体に有害なアレルギー症状として我々に牙を剥く。

夏カビ肺炎、正式名称は夏型過敏性肺炎という病気だ。

多くの場合には命に別条はないのだが、場合によっては死に至ることもあるアレルギー性肺炎である。

症状は夏かぜや夏バテに非常に似ていて、医師であってもただの風邪と誤認しやすい。主な症状は倦怠感・微熱・咳や痰・息切れ等が3ヶ月近く続き、その間完治することなく進行していくと肺が硬化することがあり、最悪の場合はそのまま命を落とすことになる。

先述したように症状が風邪と酷似しているため、CTスキャン等といった精密検査を行うことで初めて夏型過敏性肺炎であると判明することが多い。仮に風と診断されてしまった場合、アレルギー症状であるため抗生物質が効かない。

原因となるカビはトリコスポロンと呼ばれる大きさ約3ミクロンの非常に小さなカビで、気温25度湿度60%以上(日本では6-10月の時期)という条件で繁殖するので夏型過敏性肺炎と呼ばれている。

ちなみに過敏性肺炎の症状はカビに対してアレルギー反応であり、カビが直接的な直接的な原因ではなく各個人の体質が直接的な原因である。

トリコスポロンが繁殖するかどうかは各家に原因があり、主に水回り(台所・風呂場・トイレ・エアコン周辺)を清潔に保つことが重要になる(夏場は汗や水分がしみ込んだ枕もカビの温床になる)。

夏型過敏性肺炎に感染した場合、長時間カビの繁殖した家を離れるとアレルギー症状が治まることが多く、それが風邪が治っただけと勘違いしてしまう要因となるので注意が必要となる。

夏に長期間に渡る風邪を拗らせたら夏型過敏性肺炎を疑おう。