Anguilla japonica 1856 900x453 ニホンウナギが絶滅危惧種に指定される!今後の価格に影響が出る可能性も。
ウナギのかば焼きでおなじみのニホンウナギが絶滅危惧種に指定される見通しであるという。

ニホンウナギは国際自然保護連合(ICUN)が指定する絶滅危惧種リストであるレッドリストに登録される見通しで(日本の環境省が指定する絶滅危惧種には既に指定されている)、今後の流通や消費に多かれ少なかれ影響が表れることが予測される。

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ニホンウナギはその名前が表すように日本周辺の海域に生息する固有種であると思われがちだが、実際には日本だけでなく東南アジアから日本近海までの広い範囲に生息している(マリアナ海溝で産卵していることが明らかになっている)。
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日本で消費されるニホンウナギはそのほとんどが稚魚の養殖や中国から輸入したもので、天然のニホンウナギの捕獲量は1970年代をピークにして減少傾向にある。これは日本国内でシラスウナギやアメリカウナギの需要が増えたことでニホンウナギの需要が減ったことやその絶対量が減少したことが原因と考えられている。
Wild capture of Anguilla japonica ニホンウナギが絶滅危惧種に指定される!今後の価格に影響が出る可能性も。
ニホンウナギは日本中の河川改修工事の影響を受けてその数を減らし(マリアナ海溝と日本の河川を行き来していた)、2013年には環境省の定める絶滅危惧種へと指定され、この度(6月12日)国際自然保護連合(ICUN)が指定する絶滅危惧種(レッドリスト)へと登録される見通しとなった。

絶滅危惧種に指定された生物はその時期が遅かれ早かれ近い将来に絶滅するとされ、種の保護には人間の直接的な介入や環境の変化が必要不可欠であると結論付けられたことになる。
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仮に滅危惧種に指定された場合、法的な規制こそ存在しないが道義的責任が付きまとうもので、規制が無いからといって絶滅危惧種を消費することを敬遠する消費者と同様の理由からイメージ低下を危惧する需要者の考えが一致すると見られ、同時に各地でニホンウナギ保護を目指した規制がなされる可能性も高いため、絶滅危惧種指定によるニホンウナギ(ウナギ全体ではない)の価格上昇(流通量の減少)が予想される。ただしウナギ全体が影響を受けるわけではないので、食卓に並ぶウナギのレパートリーが減る程度しか影響が出ないという指摘もある。
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日本の食卓に絶滅危惧種が並ぶ光景、意識してみるとつい箸が止まってしまうだろう。