毎日のように地球温暖化の字を新聞やニュースで見かけるが、温暖化は地球だけではなく宇宙でも起きている可能性があることを知っているだろうか。
宇宙での温暖化は冥王星で起きていると考えられていて、同時に太陽系における太陽の影響力の大きさを示す指針となっている。
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現在は太陽系という括りではないものの、数ある準惑星の中でも特別な地位にある冥王星で温暖化が起きているという。
冥王星の公転周期248年。また完全に太陽を中心点に置いた公転軌道を持たないために、冥王星の内側を周る海王星よりも太陽に近づく時期がある。
最近で海王星よりも太陽に近づいた時期は1979~1999年で、そして太陽に最接近した1989年を境に再び太陽から遠ざかって行ったものの冥王星の温度と気圧が上昇を続けていた(本来は太陽から離れると気温や気圧は下がる)。
専門家たちを驚かせたこの現象は2002年にさらなる詳細が判明し、1989年~2002年にかけて冥王星の大気温度が上昇していることや、大気圧が300%も上昇していることが明らかとなっただけでなく、黒点の発生やポールアウト(何らかの原因で自転軸がずれる現象)が発生している可能性が高まった。
これは冥王星が温暖化していることを示すもので、原因としては太陽の巨大な大気であるヘリオスフィアではないかされている(ヘリオスフィアには外宇宙からの有害な放射線をはじき出すという役割もある)。
太陽系最後の惑星にも大きな影響を与える太陽。地球と冥王星では大きな違いこそあるもののその影響力の大きさを教えてくれる。