宇宙に数多く存在する巨大な恒星。
地球から観測できる恒星の数は決して多くは無い。
そんな恒星の中でも比較的地球から近く、我々にとっても身近な存在と言えるのがベテルギウスである。
そんなベテルギウスに異変が起こっているという。
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ベテルギウスに異変が起きているという観測結果を発表したのは北見工大などの発表で、1980年に観測されたデータと比べてその直径は2~3倍にもなり、
形は楕円形に歪んでいるとされている観測結果だ。
ベテルギウスとは
ベテルギウスはオリオン座を構成する星々の1つとしても有名で、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座星のプロキオンの3つで冬の大三角形を構成する星でもある。
ベテルギウスまでの距離は地球から640光年あり、見かけ上の大きさは太陽を除いて最大である。(最も明るい恒星はシリウス)
ベテルギウスの特筆すべきことがあるとすれば、その大きさ以外にないだろう。
おおいぬ座VY星には及ばないものの、その巨大さはとてつもないものであり、
太陽の位置にベテルギウスが存在していたとすれば、
木製の周回軌道上にまで及ぶ直径にもなる。
今回のベテルギウスの膨張は超新星爆発の前兆なのかも知れないと考えられているのだが、その時期が一体何時になるのかはわかっていない。
100万年後かもしれないし明日かもしれないということである。
もしベテルギウスが超新星爆発を起こした場合、地球にも影響が出ると考えられいる。
夜
昼
爆発で発生した光が地球に届いた場合、今のベテルギウスの約100倍の明るさになると考えられていて、これは半月よりも明るく、昼間にもはっきりと見ることができる。
現在の東京に置き換えると上の画像のようになるという。
かつては超新星爆発によるガンマ線バーストが地球に深刻な影響を及ぼすと考えられていたが、最新の研究によるとガンマ線バーストは恒星の自転軸上に広がるため、ベテルギウスの自転軸から20°ずれているので直撃の心配は無いとされている
もしかしたらベテルギウスが光を放ちながら消滅するという前代未聞の天体ショーを見れるかもしれない。