ドッペルゲンガーという超常現象の名前を聞いたことがあるだろうか。
大まかに説明すると、ドッペルゲンガーというもう1人の自分が存在し、それに遭遇してしまった場合にはどちらか(多くの場合には本物の方が)死んでしまうという言い伝えである。
スポンサードリンク
現在この現象は科学的に説明可能とされているのだが、19世紀のフランス人女性教師であるエミリー・サジェという人物の事例は今でも謎のドッペルゲンガー現象として語り継がれている。ドッペルゲンガーとは、我々人間にはそれぞれもう1人ないし2人以上の自分が存在し、どこかで遭遇してしまった場合にはどちらかが死んでしまうというもので、これまで多くの目撃情報が報告されてきた。
ドッペルゲンガーはその人とゆかりの場所に現れることが多いとされ、その出現は歴史上多くの文献に載るだけでなく(江戸時代には離魂病とされた)、リンカーンや芥川龍之介等の偉人もドッペルゲンガーに遭遇したとされている。
そんなドッペルゲンガーを目撃してしまう理由としては医学的な観点からも研究が進んでいて、現在では脳の前頭葉が腫瘍や血流の変化(片頭痛となる)によって圧迫ないし刺激されることによって幻という形で現れるとされ、ドッペルゲンガーが本人ゆかりの地で目撃される理由としても、人間は一定の場所を往復する生活をする人が多く、その中で上記の症状が起きた場合には必然的に本人ゆかりの地でドッペルゲンガーを目撃したということになり、目撃した場合には脳に何らかの異常があるということで脳出血や腫瘍により命を落とすということで、あたかもドッペルゲンガーとの遭遇が原因で命を落としたように見えることも納得できるだろう。
これが今では常識となりつつあるドッペルゲンガーの正体とされているものであるが、19世紀のフランス人女性教師エミリー・サジェの周辺で起きた騒動は、医学的には説明のつかない事例として知られている。
ドッペルゲンガー目撃の共通点としては本人が自分自身を目撃するというものであるが(稀に他人のドッペルゲンガーを目撃したという事例もある)、エミリー・サジェの周辺に現れたドッペルゲンガーは同時に数十人の人間に目撃されているという相違点がある。
エミリー・サジェは教師をしており、赴任した学校で周辺の人間が口々に彼女のドッペルゲンガーを目撃するという現象に悩まされていた。
エミリーの赴任した学校では生徒や同僚の教師をはじめとした多くの人間が彼女のドッペルゲンガーを目撃し、ついには恐怖して子供を他校へと転校させる親も現れ始めた。
ある種の集団ヒステリーという声も存在していたのだが、同時に数十人がドッペルゲンガーを同じ形で目撃していること(黒板の前に立つドッペルゲンガーと花壇の隣にいる本物を目撃しており、実際に生徒がドッペルゲンガーの体に触れている)、接触した際には仁野のような感触がしたと語っていることから集団ヒステリーという可能性は低く、その正体は謎に包まれたままとなっている。
いくつもの学校でドッペルゲンガーによるトラブルに見舞われた彼女はついに職を失ってしまった。
現在では科学的に説明のつかないドッペルゲンガー目撃事件として語られているエミリーの事件。我々の身近にもう1人の自分がいることを暗示しているのだろうか。
ドッペルゲンガーが医学的に証明されていたことを初めて知りました。
同時に複数人が目撃するなんて…。怖いですね〜