ハロウィンの季節がやってきた。
日本でハロウィンといえば、海外のような不思議な雰囲気に包まれ、ディズニーハロウィンなどをはじめとしたイベントなどの影響で、ついついただのお祭りだと思われがちかもしれない。
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お菓子をねだる際に子供たちはTrick or Treat !(お菓子をくれなければ悪戯するぞ)と言う。
今日、日本で多く使われている、このハロウィンの到来を思わせる言葉の意味は、実は子供達のおねだりなのである。
本来のハロウィンとは
元々、ハロウィンはケルト人(現在のドイツ人・フランス人・イギリス人など)の住む地域が発祥の祭りである。
これらの地域では10月31日は死者が訪ねてくる日と考えられていて(ケルト文化では10月31日は1年の終わり)、その際に魔女やモンスターなども一緒に現れると考えられていて、そのような邪(よこしま)な存在から身を守るために仮面をかぶったり、魔除けの焚き火を焚いて身を守るという習慣があった。そのような言い伝えと同時にハロウィンによって収穫を願うという意味合いも存在する。
このような習慣があったために、魔除けの焚き火として、31日の夜にはカボチャをくり抜き、中に蝋燭を立て(ジャック ランタン)、魔女やお化けに仮装した子供が近所訪ねてお菓子をもらう。その際に、もしもお菓子がもらえなかった場合は特別に悪戯をしても構わないとされている。
元々はヨーロッパで行われていた行事で、カトリックの聖人たちの記念日と同じように毎年恒例の祭りとなっていたが、16世紀の宗教改革の影響を受けて、他のカトリック聖人由来の祝日が廃止される中で、カトリックとの関係が薄かったハロウィンは、現在のプロテスタント文化圏でも生き残り、世界的に広まっていった。
ちなみに、カトリック圏ではハロウィンはあまり盛んでなく、プロテスタントの色が強いアメリカでは盛んにおこなわれているために、日本などではアメリカのお祭りというように認識されることが多い(カトリック圏でも、ドイツでは例外的に日本のようにハロウィンが認知されている)。
そして、ハロウィンに欠かせないのがジャックランタンの伝説である。