マヤの予言やノストラダムスの予言のように、世界の終末や人類滅亡を暗示したと考えられている預言は多い。
それらの多くは古代文明や欧米諸国の預言者(超能力者)が発端になていることが多いのだが、なんとニューギニア島にすむフリ族という民族に間でも終末論のような予言が語られている。
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そんな場所に白人探検家や人類学者が足を踏み入れた際に遭遇したのがフリ族、まさに石器時代のような生活を送る者達であった(鉄はおろか土器も使用していなかった)。一方で、鳥の羽毛を使った装飾品や祭り等の風習を持つという、我々が想像する石器時代とは少し違った特徴を持っていた。
そんなフリ族には、旧石器時代のような生活を送る者には似つかわしくない予言が伝わっているという。
現在のフリ族から数えて15世代ほど前にヘラという名前の男性が存在し、ヘラの5人の息子達がフリ族をはじめとしたニューギニアの高地民族になったという伝承で、さらに伝承には続きが存在する。
1・ヘラの息子と子孫たちは分かれて生活するが、ヘラの骨の眠る地に戻るであろう。その時に多くのことが起きる。
2・白い人間がやって来てヘラの地が騒がしくなる。火の精霊が災いを呼び、大地の精霊が苦しみの声を出す。湖が消えて苦しむ時代が到来し、子供達が大地を赤く染める。そして14代目の時代に世界は終わる。
これらは7つの予言とされ、現時点では終末論の部分以外が的中しているという。
1930年代に白人がフリ族の住む地域にやって来きた。そしてヘラの骨が埋葬されたと伝わる地で菌が発見されて騒乱が起き、天然ガスが火災を起こし、電気が開通し自然に悪影響を及ぼした。1996年には干ばつで湖の水が減り、部族間の抗争で多くの血が流されている。
2010年時点でフリ族の実権を握っている者はヘラから数えて13代目とされる世代のようで、現在の若い世代が実権を握る時期とか重なって終末がやって来るということになる。
世界には違った形で終末論が存在する。いつか人間が滅びることは確定事項であっても、なぜこれら予言が近い将来の出来事とされているのかは判明していない。
預言が始まった時点では中途半端に遠い未来の出来事であるのでリアリティがあったのか、後の人類への戒めだったのだろうか。