2014年10月9日。秋の夜空を赤い月が彩った。
2011年12月10日以来、日本では3年ぶりとなる皆既月食が各地で観測された。今回の皆既月食は1時間以上の長丁場になる天体ショーとなった。
次に皆既月食が日本で観測されるのは2015年の4月4日になる。
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2014年は全国的に晴天に恵まれたことで比較的好条件の中で観測可能となった。
6時15分ごろから徐々に欠け始めた月は、8時20分過ぎまでの約2時間にわたって皆既月食という珍しい天体ショーを見せてくれた。
徐々に欠けていく月(東京都)
皆既月食の状態(赤くなっていることがわかる)
徐々に戻っていく月
次回日本で皆既月食が観測できるのは2015年の4月4日で、その時は今回のように長い時間をかけた皆既月食ではなく13分という比較的短い時間での月食になる予想だ。皆既日食のような派手さがほとんどなく、月明かりも消えるまでには至らないことから月食は比較的地味な天体ショーと思われがちであるが、赤い月が見られるという珍しい機会であることを忘れてはいけない。
今回見ることが出来なかった人は2015年の4月4日にリベンジしよう。