今年もおうし座流星群の時期がやってくる。
2013年は、11月5日と12日が最も流星群の現れる時期である。
現時点の予測では観測条件は比較的良好。
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この流星群は10月15日~11月30日までの比較的長い期間観測できる流星群であり、特徴的なものとして、おうし座南流星群とおうし座北流星群と呼ばれる2つの放射点(それぞれ南群と北群)が存在し、それぞれに別の極大期が存在している。
南群と北群の違いは、2つの放射点が近い間隔で存在し、それぞれが北側か南側かという点での区別である(共にプレアデス星団周辺が放射点)。 南群極大期は11月5日、北群極大期は11月12日。
おうし座流星群は、おうし座の現れる方角と同じく東の方角から現れる。
おうし座の見つけ方はオリオン座を見つけることから始まり、オリオン座の右上という比較的近い位置にあるため見つけやすい(良く分からない場合はオリオン座の右上を見ていればいいだろう)。
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流星群自体は10月15日~11月30日まで観測できる。
一般的に肉眼でより多くの流星群を観測するためには上記の期間、 時間帯は特に極大期である11月5日と12日の21時以降が最も適している。さらにオリオン座流星群のように1時間当たり40個近く観測できるようなものではなく、1時間当たり5個前後の流星が流れるため、一瞬を見逃さないようにしたい。
国立天文台の発表によると、南北両郡の極大日はともに月の光が無く観測条件としては非常に良好であるという。
これではどこかショボい流星群のように感じるが、おうし座流星群の目玉は何といっても火球である。
火球とはどの星よりも明るい流星と定義されているほどに派手な流れ星で、おうし座流星群ではこの火球が稀に現れる(赤く光るのではなく、比較的強く光るだけので識別は困難かもしれない)。もし火球が見られたらラッキーである。
おうし座流星群はエンケ彗星を母天体としている。
エンケ彗星は現在知られている彗星の中で最も周期が短く、なんとたったの3.3年である。
短い周期であるため、太陽周辺を通過する回数も多く、その際より多くの塵を宇宙空間に残していると考えられるために、比較的長い期間流星群が観測できるのではないかとされている。
とはいえ、比較的数が少ない流星群なので、観測の際は上着を着て
根気強く夜空を見つめよう。
気象庁の発表によると、11月5日の全国の天候はおおむね晴れが予測されている。
全国的に晴れで、かつ観測条件は良好であるので、日本各地でおうし座流星群が観測できるだろう。
11月12日日の全国の天候を考慮すると、観測条件は黄色信号である。
予報は絶対ではないため、少しでも晴れ間が覗けば空を見てみよう。
ただし、上記にあるように1時間に5個前後であるため、根気強く空を見上げ、場合によっては火球を見れることを願おう。
見たかった((+_+))