正月には必要不可欠な縁起物である達磨(ダルマ)は、その赤い色が最大の特徴といっていいほどに派手な外見をしている。
多くの人は達磨と聞いて赤い色をイメージする。
達磨を売っている店に足を運んでみると、そこには赤い達磨だけでなく稀に他の色の達磨が混じっていることがわかる。
実は達磨にはそれぞれ色による違いがあるのだ。
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世界中の仏教の国には達磨に似た縁起物があり、中でも日本の達磨の色が赤い理由は、赤という色が炎や血などを連想させるものであるために魔除けの効果があるとされているためだ。
神社の鳥居や境内といった縁起のいい場所には赤が多く使われていることから、日本で赤という色は特別な意味を持ち、その影響が達磨にを受け継がれていることがわかる。
江戸時代には紅白を表す意味で白い達磨が存在していた。そして昭和時代になると様々な色の達磨が制作され、それぞれ多様な意味を持つ縁起物となった。
達磨の生産地や販売者によって少し異なる場合もあるが、大まか意味は共通している部分がある。
赤色の達磨
最も一般的な達磨で、家にある達磨がこの色である場合も多い。
多くの場合に家内安全を司るとされている。
白色の達磨
かつては紅白として赤い達磨と遂になる場合もあった、色付き達磨の中では最も古い。
近頃は合格祈願などでも使われ、勉学や勤勉さを司るとされている(紅白のという立ち位置から、白い達磨に恋愛という意味を持たせる場合もある)。
緑色の達磨
最近になって登場した達磨で、個別の効果としては健康や無病息災を司るとされている。
黄色の達磨
黄色や金色で彩色される達磨は、その見た目通り金運を呼ぶとされている。
効果としては富と名声または金運を司るとされている(黄色い達磨は全国的に金運と考えて差し支えない)。
ピンク色の達磨
若者がイメージするようなハートマークの色。最近になってそれを表現するように登場した達磨である。
効果は恋愛運や結婚運を司るとされている(ピンクの達磨は全国共通で恋愛と考えて差し支えない)。
紫の達磨
最も多様な意味のある達磨。かつて紫は高貴な色とされていたことから、神秘性や個性を司るとされる一方で、長寿の象徴としても親しまれている。
効果は個性の発揮(長寿という場合もある)。
達磨は年末年始に欠かせない縁起物であるが、ただ置物にするのではなくこれらの効果を確かめたり、ある種のインテリアとしてカラフルに並べることもいいかもしれない。