太陽系の星々の謎が次々に解明されようとしている。
新たな有人宇宙飛行の目的地としても注目され、火星と木星の間に存在する準惑星ケレスにて水蒸気が噴出していることが確認されたと欧州宇宙機関(ESA)によって発表された。
太陽系の惑星の詳細が次々と判明し、もはや地球だけが特別な惑星ではなくなってきている。
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水の噴出が確認されたのは準惑星ケレス。
この小惑星は人類の新たな目的地としても注目され、同時に小惑星としては比較的大きな天体としても知られている。
2014年1月22日、ESAの研究者たちはケレスの表面2ヶ所から水蒸気が噴出していることを観測した。
ケレスの表面を水や氷が覆っていることは以前から指摘されていた。そのため今回水蒸気御噴出と思われる現象が観測されたことは、ケレスの詳細を知る重要な手掛かりとなるだけでなく、地球にも関係のある発見としても注目されている。
水の起源である。
水の起源は地球が誕生した直後、灼熱の惑星であった地球では岩石同士が衝突したことによって発生したガスなどが長い時間をかけて水蒸気となり、気温が下がり始めると水蒸気が地上に降り注ぎ海(水)になったとする説が一般的である。
かつては水は地球外からやってきた物質が起源となって誕生したという説も存在していたが、先述した説が提唱されるようになると次第に影を薄くしていった。
今回の発見はエウロパでの発見と同様、水の起源を地球外に求める根拠となる可能性もある。
また、有人飛行の目的地として考えた場合、水蒸気が噴き出す場所ともなればその危険性が跳ね上がることになり、計画を見直すことにもなりかねないだろう。
