スペースシャトルの計画をいったん凍結して次なる段階に入ったと思われるアメリカ。
オバマ大統領自身も2025年を目標に小惑星への有人探査計画を計画中だと述べている。
そして、その目的地は火星と木星の間に存在する小惑星帯最大の準惑星ケレスである。
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太陽光の影響を受けていると考えられていて、極めて僅かな大気と氷が惑星を覆っているとされている。
この星にたどり着くために必要な技術として、ボイジャーに搭載されているものと同じ原子力を使用したエンジンが理想的だと考えられている。
想定されるミッションは最初に無人探査機を送り込み、物資などを運んだ後に人間が降り立つというもので、宇宙船内のスペースの確保などが可能となるなどのメリットが生まれる。
また、宇宙へ飛び立った際に懸念される強い放射線(宇宙線)の影響が考えられるために、長くても600日間のミッションとなるという。
どうやらケレスへの飛行難易度は火星への飛行難易度と変わらないとされている。
意外に少ない難易度であるその理由は小惑星帯の特徴である。
一般的に小惑星帯と聞くと、見わたす限りのあたり一面に小さな岩石が浮遊している危険な場所を想像するだろうが、実際にはそのような環境ではなく小惑星の大部分は何も存在していない空間なのだ。
つまり、小惑星帯に入るからといって映画のような危険な目には合うことはほとんど無い。
仮にケレスへの人類到達が可能となれば、氷で覆われる惑星であるために生命体の痕跡やその期限の手掛かりをつかめるかもしれない。
10年後が今から楽しみである。