肺癌やCOPDなどの喫煙が原因となって発症する病気は数多く知られている。
あらゆる病気で直接的な原因でなくとも喫煙により症状の進行やリスクが増大する危険がある。
現在、禁煙が世論の多くを占めるようになった先進国とは裏腹に、途上国では喫煙によるビュルガー病という病を発症する人間が増加している。
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現時点での患者数は約8000人で、難病ではあるが適切な治療を日常生活を送れるほどに回復することもある(完治は難しい)。
とされる。この表現を使った理由としては、厳密に禁煙との因果関係が証明されているわけではないが、多くの患者の共通点として喫煙が挙げられることから喫煙が何らかの原因であると考えて間違いないとされている(患者のほぼ100%が受動喫煙を含む喫煙歴がある)からである。
症状は血栓(血液が固まったもの)によって動脈が閉まり、血液が体の隅々まで行き渡らなくなることで指の痺れや末端部分の冷えなどを感じるようになる。症状が重くなると痛みを感じるようになり、最終的には患部細胞が壊死する可能性もある。最悪の場合は切断が待っている。
輪ゴムなどで指を縛った場合に徐々に変色していくが、その症状に近いものが自然と発生すると考えればわかりやすい。
日本では難病に指定され、先進各国では研究が進んでいることや禁煙の必要性が叫ばれるようになった影響で喫煙者が減ったこと、生活環境が整っていることからその患者は減少している。
一方、途上国(中国やインド)や東ヨーロッパ各国では喫煙者の増加だけでなく、先進国と違い衛生環境が整備されていないこと、医療施設が整備されていないことから、肺癌やCOPDと並び、患者の数が増加している。
今後途上国の間で深刻な国民病となる可能性もある(背景には先進各国で需要が減少してきたタバコの新たな市場として途上国へ攻勢をかけていることが挙げられる)。
この病気の治療は特別な処置をする場合もあるが、大部分は禁煙の厳守や運動による筋肉の柔軟化がそのまま治療ということになる。
先進国では減少傾向とはいえ、喫煙者にとっては対岸の火事ではない。
これをきっかけに禁煙に挑戦しても損は無いだろう。