運動が体にいいという事で続けている人は多いと思う。
今回紹介するのは運動は体にいいだけではなく、
脳にもいいと判明したということである。
スポンサードリンク
プレジデントオンラインの記事によると、
ハーバード大学医学部教授のジョン・J・レイティ博士が
「運動すると、脳由来神経栄養因子(BDNF)という物質が脳の中でさかんに分泌されます。このBDNFが、脳の神経細胞(ニューロン)や、脳に栄養を送る血管の形成を促すことが明らかになりました」
と語る。
脳の神経細胞であるニューロンの数は、
かつては先天的に決まっているもので後天的に増えることは無いとされてきたが、
現在は後天的に増えるという事が一般的である。
レイティ博士は、
「ニューロンの数を増やすために最も効果が期待できるのは、運動です。さらにものを覚えたり認知能力を高めるために必要な神経結合を増やしたり、ドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリンといった思考や感情にかかわる神経伝達物資の分泌を促す効果も、運動にはあります」
レイティ博士が28万人を対象とした大規模な調査の結果、
有酸素運動の継続によって海馬が大きくなったという実験結果が出た。
海馬とは
大脳辺縁系の一部である、海馬体の一部。特徴的な層構造を持ち、脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の器官である。
その他、虚血(動脈血量の減少による局所の貧血)に対して非常に脆弱であることや、
アルツハイマー病における最初の病変部位としても知られており、
最も研究の進んだ脳部位である。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)・うつ病の患者にはその萎縮が確認される。
ただし、闇雲に運動をすればいいというわけではない。
実際に有効な運動というのは一定時間にわたって心拍数を上げるタイプの運動だという。
なぜなら、調査によるとこの心肺機能が学業成績と強い相関関係を示しているというということだからである。
心肺機能の強化には一般的にジョギングが有効だ。
つまり、
脳の細胞を増やす=ジョギングするということ。
筋トレなどの無酸素運動ではなくジョギングである。
ジョギングといえばダイエットの定番であるが、
実際に続けられる人は少ない。
恐らく、痩せたい気持ち<体力がきつい、面倒
という図式なのだろう。
日本の場合は
「膝を痛くしてしまった」
「自分の時間がほとんどない」
ということもあるかもしれない。
もっとも、ジョギングで体を壊したら本末転倒であるが。
ジョギングで体を壊さないためにストレッチをしっかり行い、
あくまでマイペース(音楽でも聞きながら)で継続できるようになれば、
結果的に体と脳の両方を鍛えることができるのだ。