パキスタン南部バルチスタン州
24日にマグニチュード7.7の地震が発生し、各地に大きな被害をもたらした。
地震の規模もとても大きなものだが、なんとこの地震で島が出現したという。
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地震が発生したのはパキスタン南部のバルチスタン州。
アメリカ地質学調査所によると、震源地はアワラン北東部69kmで震源の深さ15km、マグニチュードは7.7と推定されている。
震源地アワラン周辺では46人が死亡し、多くの人が負傷した。
そんな中で非常に珍しい現象がおこった。
震源地に近いグワダルの沖合600mに直径30mほどの島が出現し、
現地では多くの人が見物に訪れているという。
島が出現した原因は、海底の堆積物に泥と砂が非常に多く含まれ、柔らかい地盤を形成していたために地震の影響を多く受けたのではないかと推測されている。
またアメリカ地質研究所の専門家は、大地震では大きな地殻の変動が起きることがあり、特に沿岸部ではそうした変動が目に見えやすいが、この程度の大きさの地震で島が出現することは珍しい現象であるとも話している。
現在この島は地震島と命名され、周囲からメタンガスが噴出している。
一方パキスタンでは、1940年代に多くの島々が地震によって出現し、イギリスの地質学者が実際に島に上陸しているが、この時は数週間のうちに全ての島は海に沈んでしまったという記録が残っている。
日本では酷似している事例として西之島新島(にしのしましんとう)がある。
こちらは地震ではなく火山の噴火によってできた島で、
パキスタンにできた島と出現のメカニズムは違うが、
海底から出現した島という点で非常に近い事例と言える。
(下半分の黒い部分が新島)