thirsk 5 バズビーの椅子、現在も残る呪いの椅子。
座ったら死んでしまう椅子があると聞いてバズビーの椅子を思い浮かべる人はよほどマニアックな人かもしれない。

呪いの椅子という存在としては一応知っているという人は少なからずいるかもしれないが、その詳細を知っている人は少ないだろう。

この椅子は今もなおイギリスに残る呪われた椅子なのだ。

スポンサードリンク

イギリスのヨークシャーにあるサークス村には、座ったら呪われて命を落とす不吉な椅子が今も残っている。
thirsk 5 バズビーの椅子、現在も残る呪いの椅子。
この椅子は1702年に自身の妻の父を殺害した罪で絞首刑に処されたトーマス・バズビーという人物お気に入りの椅子だった。彼の住んでいた家は後にパブとなり、同時に彼の愛用していた椅子もパブに残ることとなった。

本来の持ち主が死刑囚であったことが噂となり、自然と椅子には呪いのが掛けられているのではないかと話題となった。そのため、パブで酒を飲んで酔った客が店主の忠告を無視してバズビーの椅子に座ってしまうこともあったのだが、奇妙なことに椅子に座った人間の多くが事故や病気で早々に人生を終えた(ある意味で椅子をそのまま店頭に出していた店主にも責任がある)。
thirsk haunted death chair  バズビーの椅子、現在も残る呪いの椅子。
そして第二次大戦中にこの椅子に座って酒を飲んでいた兵士は全員戦死したと語られている。

1992年には椅子を修理した人物がその数時間後に交通事故で命を落としている。事件の目撃者によると、何かに憑かれたかのように道路に出てきて車に向かっていったということで、現在もバズビーの椅子の呪いは続いていると当時話題となった。店主は、修理を終えた職人が座り心地を確かめる目的で椅子に腰かけたことが原因だったかもしれないと悔やんでいたという。

1997年には噂を一笑して椅子に座った客が3時間後に泥酔状態で2階の窓から転落して死亡。これでバズビーの椅子に座って命を落とした人数は64人(判明している範囲で)になり、さらなる犠牲者を出せないと考えた店主によって現在は壁に掛けられて誰も座れないようになっている。
Busby Chair バズビーの椅子、現在も残る呪いの椅子。
実際に呪いがあるかどうかは定かではないが、店主が椅子を手放さない理由は呪い(他の人が座る可能性)を恐れてなのか、それとも椅子を一目見ようと多くの客がやって来るからなのか。そう考えると、呪いの椅子は思わぬ恩恵をもたらす幸福の椅子という側面もあるのだろう。