雪男の正体はホッキョクグマである可能性が高くなったように、世界各地に出現する謎の生物の正体が次々に明らかになりつつある。
そんな好奇心を刺激する謎を解明するかもしれない説として、世界中で目撃される獣人の正体は人間なのではないかというものがある。
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より人間に近い主でありながら子らまでに発見されていない動物ということで、その正体が全く特定できていなかった。
そこで、ヒトの進化の系譜を辿るという観点から、様々な推理検討が行われ、謎の獣人の祖先として有力視されるのが、大型類人猿生存説である。
アウストラロピテクス・ロブストゥスとアウストラロピテクス・ボイセイという2種だ。
この説は上記の2種がベーリング海峡を渡って北アメリカに移住し、生き残って大型化したのではないかという興味深いものだが、証拠となる骨の化石が一切発掘されていないという弱点があった。
そこで新たに可能性を帯びてきた説が、獣人は野生化した人間ではないかというものだ。
1982年5月10日のロサンゼルスで獣人が出現するという奇妙な事件が起きた。目撃された獣人は排水溝に逃げて姿をくらましたというが、目撃証言等からその正体は獣人というよりも多毛な人間を彷彿させたという。
海外では身長が2mを超す人間も珍しくない。足の大きさも30mオーバーという人も少なくない。そんな人が全身多毛であった場合に獣人と間違えられる可能性は少なくないだろうというのだ。人間の遺伝子に起こりうるアンブラス症候群という多毛症があるのだが、多毛の人間が野生化して獣人と誤認されるというのは確率的に考えてかなり強引な説だろう。
2007年1月にカンボジアの首都プノンペン北東の村で人間のような生物が目撃されているだけでなく、実際にオオカミに育てらた野生の人間も多く記録されている。
獣人は人間社会から何らかの理由で離れてしまった人間の姿なのだろうか。目撃情報の少なさ=個体数の少なさという常識も、獣人が特定の種族ではなく社会から外れた人間だからなのだろうか。