存在の有無はさておいて、我々普通の人間には見ることのできない存在が幽霊だ。
普通の人間に見ることは不可能で、一部の霊感を持った人しかコンタクトを取ることが出来ない幽霊。姿を見ることが出来ないという点で多くの人はその存在に疑問を抱いている。
そんな疑問を解消する実験が1920年にポーランドで行われていたことを知っているだろうか。
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その多くは口や鼻から白い霧上の冷帯を放出するのだが、稀にしっかりとした形を維持したエクトプラズムを再現することの出来る霊媒が存在する。そんな能力を持つ霊媒が実験を行ったのは1920年のポーランドでのことだ。
ポーランド人の詩人だったフラネク・クルスキーは、フランス人医師であるギュスタブ・ジュレーと共に霊体の物質化実験を行った。
1920年の11月~12月。当初は霊体を可視化するエクトプラズム現象に関する実験を行う予定で、14回の実験の中で11回に発光現象が確認された。この時クルスキーは身体検査を受けた後に実験台に固定され、部屋は内側から施錠されていたので第三者が入り込むことは不可能であったという。
エクトプラズムを確認した後に2人は新たな実験へと移行する。エクトプラズムをロウ型取るというものだ。
ボールの中に溶けたパラフィンロウを入れてテーブルの上に置き、現れた霊体にロウに手を浸すように促す。そうすることで霊体消滅後も残った型の中に石膏を流し込めば霊の姿を残すことが出来るようになるというわけだ。
結論を先に述べると、この信じられないような実験は成功することになる。
実験の中で9個のロウ型を作成することに成功し、手の型が7つ・足と口の型が1つずつで、型に残った手足はどれも小さな子供のようなものであった(実験には大人しか参加していない)。
1921年に行った実験では両手の指を曲げた状態の型を取ることに成功した。
現在ではその詳細を記した資料が無く、約100年前の実験であったということからその信憑性に疑問を持つ声も少なくない(実験の回数が少ないという点もある)。しかし、現実味のないこの実験結果を否定する決定的な根拠も今のところ無いのだ。
霊体の物質化という現象。もしかすると目にする機会があるかもしれない。
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