世界で最も有名な船であるタイタニック号には今でも不思議な逸話が残っている。
1912年にタイタニック号が沈没してから約100年経過した現在。タイタニック号の沈没に対して世界中で多くの逸話が語られている。
タイタニック号はホワイトスターライン(タイタニック号を所有していた船舶会社)による保険金目当ての事故であったといったものである。今回紹介するのはそんな逸話の1つ。タイタニック号はミイラの呪いを受けて沈んだという噂だ。
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46328トン・全長259.08m・幅28.19mの巨大な豪華客船は2208名を乗せて処女航海をしていた。オリンピッククラスと呼ばれていた3つの船の中でも最も知名度が高いタイタニック号は、目的地であったニューヨークを目前にしたニューファンドランド島沖合で氷山に激突して沈没。犠牲者は1513人という人類史上最悪の海難事故となった。
沈没の原因は氷山による衝突なのだが、その原因を巡って当時から多くの噂が囁かれていた。保険金目当てに意図的に沈没させられたというのが有名だが、一方でとてもオカルティックな噂も当時から囁かれていた。
ミイラの呪いでタイタニック号が沈没したというのだ。
当時、事故後に生き残った乗客から船長の奇妙な話がいくつも語られているの。それによると、氷山に衝突する直前に急に進路を変えたかと思えば再び固定したり、規定以上の速度を出したかと思えば急減速をするといった奇妙な行動が目立ち、氷山に衝突した後には沈没直前になるまで救命信号の発信を拒み続けたとされている。
エドワード・スミス船長は経験豊富で冷静沈着な人物として評価されていたからこそ、当時の最新鋭で世界最大の豪華客船の船長に任命されていた。それ程の人間が事故当日に限って奇妙な行動を取っていたという逸話が本当だとしたら、何がその理由なのだろうか。
ここで登場するのがエジプトのミイラである。
タイタニック号の中にはイギリスの貴族によってニューヨークに運ばれようとしていたエジプトのミイラが、それもアメンホテプ4世(イクナートン王)の信頼を勝ち取っていた女性予言者のミイラが積み込まれていたというのだ。
このミイラは1890年代にルクソールの近くにある発掘場で見つかったもので、イギリス人によって買い取られた。後に買い取ったイギリス人が不慮の死を遂げ、後にミイラを買い取った人物も交通事故を起こしたり、ミイラを撮影したカメラマンも事故に見舞われるなどの災難が相次いだ。
またミイラには「汝の目のひとにらみが、汝にあらがう者すべてに勝利する」といったような意味の護符が貼り付けられていたとされ、このミイラを運んでいたことがタイタニック号の運命を左右したのではないかという噂がまことしやかに囁かれるようになった。
今もタイタニック沈没には他にも多く噂が残っていて、これはほんの一部である。