天命知書に記された未来。チベットに眠る秘密。

チベットには天命知書と呼ばれる書物がある。

これはチベットの僧侶であるラマによって記されたもので、チベットだけでなく世界全体の未来を預言した内容となっている。

そしてその内容は妙に的中している部分が多いのだという。

天命知書はチベットのラマ教に伝わる預言書で、かつてチベットに実在した僧侶であるアペイ・ラマによって伝えられるようになったことがその始まりとされている。

チベットではラマと呼ばれる僧侶の中から天命予知ラマという僧侶が選出され、5～10年に1度開かれる天命予知の儀式と呼ばれる場にて、呪文を唱えながら体内に神を呼び出して見聞きした情報を記すことで預言書を作成してきた。

そんなアペイ・ラマの予言は1794から記録されていて、当時から4世紀分が残っている。

初期の予言(18～19世紀の出来事)では、フランス革命・アヘン戦争・南北戦争・リンカーン暗殺・明治維新・イギリスによるチベット侵攻・日清戦争等の多くの歴史的出来事が述べられている。

20世紀の出来事を記した予言では、日露戦争・ロシア革命・関東大震災・日中戦争・ヒトラー登場・世界恐慌・第二次大戦が的中し、特に第二次大戦に関する記述では(宇宙の爆発のようなものが人間によって空からもたらされた)という原爆を思わせる記述があり、それ以降もアメリカとソ連による核兵器開発・共産主義革命・民族の独立運動・ケネディ暗殺・月面着陸・温暖化等が的中している。

アペイ・ラマが天命知書に残した予言は2003年までの分なのだが、2000年代に関しては予言の的中が少なくなってきている。これに関しては予言が外れたという説と実際には予言は続いているのではないかという説が対立している。

外れたとされている残りの予言の中には、東ヨーロッパでの地震・地球全体の寒波等がある。

多くのものは戦争でなく地球環境の変化なのだが、これは逆に人間の力が及ばない問題であり、知っていても多くの対策は望めない。

我々に出来ることは予言が外れるよう祈ることだけかもしれない。

ちなみに、現在天命知書はチベットのポタラ宮殿に保存されている。