人間の目が届かない領域である深海。
太陽の光が届かないだけでなく、物凄い水圧や低い水温が生み出す過酷な環境(人間目線で)には地上では見られない奇妙な生物たちが生息している。
そんな生物の中でもコンドロクラディア・リラは動物とは思えないような見た目をしている。
スポンサードリンク
モントレーは水生生物の研究が盛んな土地で、水生生物研究所の所有する無人深海潜水艇を用いて水深3300m地点で謎の海綿状の生物を見つけ出した
特筆すべきはその深海生物らしいまるでハープのような見た目で、おおよそ動物とは思えないような意表の姿をしている。
特徴的な触手のようなものは放射線状に広げて海流や水と接触する表面積を広くすることによって獲物を捕獲する可能性を上げるためのもの。それぞれの触手には細い刺が付いていて甲殻類などを捕食するためのものであると考えられている。
大きさはおおよそ60cmと深海生物の中では比較的に大型の部類で、個体によって触手の数や大きさが違う。
発見された時期が最近ということや、これまで発見されている生物とは全く異なった体の構造をしていること、深海3300mの水域に生息していることから調査はおろか発見すら困難であること(発見された個体数は無数であった)からその正体が明らかになるには時間がかかるだろう。