2007年にタイで発見された新種の昆虫に多くの人が驚いた。
まるで自然界に存在する生物とは思えないほどに鮮やかなピンク色をしたヤスデだったからだ。
自然界では目立ちすぎるピンク色をしている理由等の詳細は今もわかっていない不思議な生物である。
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ペンキで人為的に色を塗ったような色をしていて、足が長く見た目はムカデのようであるが実際にはヤスデの仲間だ(ミリビートとはムカデという意味)。
ムカデとヤスデは良く混同されがちだが、足の生え方に大きな違いがある。ムカデは1つの体節に1対2本の足が左右に生えているのに対し、ヤスデは2対4本の足が生えている。ショッキングピンク・ドラゴン・ミリピードは1つの体節に2対4本の足が生えているのでヤスデということになる。
ショッキングピンク・ドラゴン・ミリピードが発見されてまだ日が浅いので、何故このような派手な色をしているかは判明していない。現在有力視されている説は、自身が危険な存在だと知らせる警戒色であるというものだ。
実際にショッキングピンク・ドラゴン・ミリピードは敵に襲われると刺激臭がある猛毒の青酸を分泌するという生態があり、ネズミのような小動物は簡単に撃退できてしまう(人間にとっては致死量には程遠いものの皮膚がかぶれる可能性は高いという)。
新種であるので詳しい生態は判明していないのだが、現時点では他のヤスデと比べて独特の色とやや長い足を持つこと以外は大差ないようだ。