人間が生きるこの世界には目視不可能なほどに小さな生物が共存している。
目に見えないからこそその存在を感知することは殆ど無く、実際に風邪を引いた時にウイルスの存在が頭の片隅を過る程度でしかないだろう。
そのような目に見えない微生物の中には当然危険な種類も存在する。最もインパクトがある微生物はフォーラー・ネグレリアで間違いないだろう。
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MRIによる精密検査の結果、少年の脳が異常な程に膨れ上がっていることが判明。懸命の治療の回も空しく10日後に少年は命を落としてしまった。そして死因を調査したところ、脳と髄膜の間にある髄に中からフォーラー・ネグレリアが発見された。
フォーラー・ネグレリアはアメーバ状の微生物で、主に鼻の粘膜から侵入して脳を破壊し、主に川や湖、薬品による消毒が完璧ではないプールなどに生息していることが判明している。
上記の少年も発病の数日前に湖でフォーラー・ネグレリアに感染したと考えられている。
例え人間の体内に入り込んだとしても感染してしまうことは少ないのだが、運悪く観戦してしまった場合の致死率はほぼ100%であり、アメリカでは10年間の間に20人が犠牲になっている。
ちなみに日本においても1995年にフォーラー・ネグレリアが確認されており(日本の症例は1件のみ)、もはや対岸の火事ではない。水のある場所には何処にでも生息している可能性があり、自然の水に触れた場合には誰でも感染する可能性を秘めているのだ。
危険な生物は身近な場所に潜んでいる。