アイソン彗星が崩壊してしまったニュースは多くの人を失望させた。
どこかどんよりしたムードが日本を包む中、新しい天体ショーが始まっていることをご存じだろうか?
これまではアイソン彗星の陰に隠れてあまり注目されていなかった天体、ラブジョイ彗星が接近し、なんと4等星ほどの明るさとなり観測された。
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似た名前の彗星にラブジョイ彗星(ラヴジョイ彗星)というほぼ同じ名前でさらに有名な彗星が存在している。これはテリー・ラブジョイがこれまでに4つの彗星を発見しているためである。
今回観測されているラブジョイ彗星はC/2013 R1であり、一般的に知られているラヴジョイ彗星C/2011 W3とは違うものなので混同しないように注意したい。
明るさは4等星程度である。
人間が肉眼で見えるのは3等星までであることがほとんどで、4等星のラブジョイ彗星は肉眼で観測することは困難になる(その場合には双眼鏡を使うと良い)。
しかし、このラブジョイ彗星は運が良ければ3等星ほどの明るさになると予測されているため、肉眼でも十分に観測することが期待できる。
そしてこの彗星を観測したければ近日点を通過する2013年12月22日前後が最も適している。
画像は国立天文台より
ラブジョイ彗星が現れる方角は、明け方の時間帯の東の方角で、12月が終わるまでは観測のチャンスがある。
さらに12月3日の時点で予想より明るくなった彗星が観測されている。
アイソン彗星が無くなってしまった今、新しい彗星に思いを巡らせよう。