2012年頃から日本のニュースでたびたび取り上げられるようになったPM2.5というワード。
主に中国の環境汚染問題や日本への飛来という現象において聞くこの言葉であるが、実際にPM2.5とは何かと聞かれた時に答えることが出来る人はほとんどいないだろうだろう。
それもそのはず、実はPM2.5とは特定の物質を表す言葉ではないのだ。
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つまりPM2.5とは大気中に浮遊している多数の小さな物質という意味であり、無数に存在するPM2.5という大きさの物質の中に我々が警戒すべき一部の有害物質が存在することになる。
日本の報道ではPM2.5による健康被害が全面的に取り上げられることでPM2.5=有害というような印象を与えてしまいがちなのだが、実際にはそのようなことはない。
実際に人間への健康的被害が警戒されている物質としては硫黄酸化物・窒素酸化物・揮発性有機化合物が微粒子化したものとされている。
近年多くのPM2.5の発生源となっている中国では、ボイラーや焼却炉等の煙を発生させる施設、鉱物採石場のように多くの粉塵を発生させる場所、多くの工場施設といったように多量の微粒子を発生させるものが多く存在している。
2008年頃までに急速に工業化が進んだ中国は今でも世界の工場として稼働していると同時に、それを維持するために低い環境基準を設けて多量のPM2.5を放出している(環境に配慮した場合は設備投資の必要性や現状維持困難という問題がある)。ある意味で中国を向上として使用している先進各国にも責任の一端がある。
日本では既にPM2.5に対応した製品が続々と発売されているが、先述したようにPM2.5=危険物質ではない。PM2.5の飛来は確かに危険なのだが、一歩引いた目線で考えることも大事になるだろう。
環境省ではそらまめくんというサイトで飛来するPM2.5の情報を発信している。気になる場合には調べてみよう。