NASAから信じられない情報がもたらされた。
近年稀に見る天体ショーとなる可能性があったアイソン彗星だが、なんとすでに崩壊して消滅してしまった可能性があると発表されたのだ。
発表が事実ならば、多くの人々が楽しみにしていた天体ショーが見られなくなることになり、世界中でため息が漏れることになるだろう。
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NASA(アメリカ航空宇宙局)の発表によると、アイソン彗星を観測していた際に比較的多くの塵を観測したこと、明るさが急激に暗くなったことからアイソン彗星がすでに崩壊して消滅してしまった可能性があるという。
つまり観測できないということだ。
アイソン彗星は肉眼でもその尾が観測できる巨大な彗星になる可能性が以前から指摘されていて、ここ数年でも稀に見る天体ショーとなるのではないかと考えられていただけに今回のNASAの発表は衝撃的である。
一方でこの発表に疑問を持つ専門家も存在し、NASAの発表だけでは彗星が無くなっているとは言いきれず、近日点(太陽に最も近付いた点)を通過して再び観測できるようになる可能性は捨てきれないと話す。
彗星が消滅していた場合の原因はやはり太陽であると考えられる。
一般的に彗星が太陽に近づきすぎて表面を覆う氷が剥がれてしまうことで尾となる物質が消滅してしまうことがあるが、その場合は中心の岩石部分の形を残していることが多い。
アイソン彗星の場合は太陽の重力によって潮汐力が働き、彗星そのものが崩壊していったと考えられるだろう。その場合、彗星の一部は太陽の重力に捕まってそのまま落下した可能性もある。
しかし、彗星が崩壊したと仮定した場合、崩壊した瞬間に多くの塵を出しているために場合によっては一瞬の間だけより多くの塵が明るくなって空に走る可能性もある。
ちなみに、彗星の接近を騒ぎ立てると空振りに終わるという都市伝説も存在する。
アイソン彗星は12月1日から再び地平線または水平線上に姿を現すとされている。
しかしそれも消滅していなかったとしたらの話である。
いずれにせよNASAの発表はあくまで可能性を示すものであるため、12月1日以降に再び彗星が現れることを期待しよう。