ジョーズのモデルとなったニュージャージー州サメ襲撃事件！

サメが嫌いという人の中で、理由を尋ねた場合に「ジョーズ」を見て怖くなったと答える人は多い。

実際にジョーズのような事件が起きた場合には恐ろしいことこの上なく、ましてサメが嫌いになることは当然かもしれない。なんと実際にジョーズのモデルとなった、サメによる獣害事件は存在する。

という人は多く、実際に映画の影響を受けてホホジロザメが悪の存在とされてしまったことにより、乱獲などで絶滅の危機にさらされている。

1916年の7月1日、アメリカニュージャージー州の海岸で海水浴をしていた男性がサメに襲われて命を落とした。

事件が起きた当時、サメは積極的に人を襲うと考えられていなかったため事故の原因がわからなかった。

そして7月6日、先日に事件現場から70kmほど離れた海岸で男性が襲われ、引き上げられた時には両足を失っていたためにそのまま命を落とした。

この時、多くの人間がサメを目撃していたため、サメが人間を襲うことが判明したばかりでなく、新聞でも取り上げられたために周辺の海水浴場を中心とした観光産業は深刻な打撃を受けた。

7月12日、事件の舞台は2度目の事件の舞台から50kmほど離れたマタワン川となる。

川を泳いでいた少年が突然水中に引きずり込まれた。近くにいた青年が救助に向かうと川底で少年を襲うホホジロザメほ発見。

助けに向かった青年自身も襲われ、結果的に2人とも命を落とした。

さらにサメは近くを泳いでいた少年に噛み付いて負傷させ、7月14日になって捕獲された。

捕獲されたホホジロザメは全長2．5mで、胃の中から人間のものと思われる骨が検出されたため、このサメが一連の事件を起こした原因として記録されることになった。

以上がニュージャージー州サメ襲撃事件の全貌であるが、これには今でも会議的な意見が後を絶たない。

4人の犠牲者が出たことは事実であるが、サメを知っている人が聞けば疑問符が付く点が存在し、

・事件現場に淡水域が含まれていること
・ホホジロザメは淡水域には生息できないこと
・淡水に生息できるサメはオオメジロザメであること

これらの理由から川での事件の原因はオオメジロザメではないかとされた。つまり、ジョーズのように1匹のホホジロザメっが引き起こした事件でなく、複数のサメが偶然時期を近くして事件を起こしたと考えることが妥当であるというもの。

サメは実際に人を襲うことがあるが、人間がサメの領域に侵入していることが原因であることを忘れてはいけないだろう。