300 420095 スズメバチ。日本発、世界でも稀に見る危険生物!
スズメバチは日本を代表する危険な生物で、毎年多くの人がその被害にあっている。

世界的に見てもこれほど危険な昆虫は稀であるとされるほどに恐るべき昆虫で、まさに日本で最も危険な生物の1つといえるだろう。
そしてスズメバチの中でもオオスズメバチはまさに別格の生物である。

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オオスズメバチは和名で大雀蜂と書き、日本でも最も危険な生物である。

ハチの中でも最も強い毒を持ち、北海道を含めた日本全域に生息し、時には巨大な動物にも襲い掛かる凶暴性を秘めている。
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毎年秋になるとその被害が報告され始める。
その理由は、夏から冬にかけての時期には昆虫が激減するため、幼虫の餌となる獲物が減ることになる。そこで獲物を確実に仕留めようとする本能とそのようなスズメバチにとって危機的時期に外敵の攻撃から巣を守るための防衛本能が働いているからである。
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オオスズメバチは他のハチの巣を襲撃することでも知られ、相手のハチの幼虫やサナギを噛み砕いて団子状にして巣に持ち帰る。これは他の昆虫を襲ったときにも見られる行動で、団子にされた生物はスズメバチの幼虫の餌となる。

移動速度も非常に速く、最大で時速40kmほどのスピードが出る。
ミツバチのように針を1度使ったら死亡することなく、何度でも再生する。

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オオスズメバチに限らず、スズメバチは非常に頭の良い昆虫であり、女王蜂を中心とした社会性を有している。 人間を襲う事でも有名で、日本でも毎年死者が報告されるように非常に危険な毒を持っている。

主な毒の成分

  • ヒスタミン – 炎症作用を持つ
  • 神経毒 – 量が多いと呼吸不全や心肺停止の原因となる
  • ペプチドアナフィラキシーショックの原因となる
  • タンパク質(細胞膜やタンパク質を分解する) – これもアナフィラキシーショックの原因となる

スズメバチに刺された場合、一般的にアナキラフィシーショックと呼ばれるアレルギー反応(呼吸困難など)によって死亡する可能性がある。それは1度刺された際に毒に対する抗体が作られ、2度目に刺された場合にその交代が過剰反応するために起きる。
危険な毒素は上記に挙げたものだけでないためにスズメバチの毒素は別名毒のカクテルといわれている。

スズメバチの被害件数は、同じく日本で最も危険な生物の1つであるクマの20倍近く。
クマに襲われて死亡するのは1.5人に対して、スズメバチに襲われて死亡するのはおおよそ30人である。
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2008年10月には兵庫県で100箇所を刺された男性が発見され、スズメバチが空中に毒を散布してその毒に含まれる警戒フェロモンが仲間を呼んだと考えられている。

ちなみに、スズメバチに襲われやすいのは女性である。この理由はスズメバチの出す警戒フェロモンの成分が女性の使う化粧水に含まれていることがあり、結果的にメイクをした女性が狙われやすい。

刺された場合は水で洗いながら毒を絞り出し、すぐに病院へ行かなければならない(この時に吸い出したりすると二次感染の危険があるためやってはいけない)。
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冬のシーズンは働きバチは全滅してしまい、巣には女王バチのみが残る。

↓長野県松本市で捕獲されたオオスズメバチの女王

DSC 0941 スズメバチ。日本発、世界でも稀に見る危険生物!
そして、このオオスズメバチの危険性はアメリカでも認識され、近頃南北アメリカ大陸で猛威を振るっているアフリカナイズドミツバチ(アフリカミツバチまたはキラービー)の繁殖を食い止めるためにオオスズメバチを日本から持ち込もうとしたが、四季が無い温暖な地域(フロリダやテキサス)で繁殖した場合には手が付けられないと判断されて計画が中止になったという逸話もある