モンゴルのゴビ砂漠で発見された、現在アジアで見つかっている中で最大の獣脚類。それがタルボサウルスである。
幾度となく日本にやってきたこの恐竜は、ティラノサウルス類に分類されているが厳密には違う部分が存在する。
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発見された地層から、タルボサウルスが生息していたのは約7500万年前～6500万年前の白亜紀に生息していたことがわかっている。
最新の研究に基づき、小さな前脚は座った状態から立ち上がる際に体を支えるために使用していたという形で展示されている。
骨格がティラノサウルスと酷似していることから同種に近い種類と考えられているが、相違点としてはティラノサウルスに比べて頭蓋骨の幅が狭く、肘から手先までの部分がティラノサウルスに比べて短いことが挙げられる。
生態は典型的な肉食恐竜のように肉を食していたと考えられ、鼻の骨と上顎骨の関節が互いに組み合っていることや、歯がバナナ状(ティラノサウルスにも見られる特徴)であることから、噛む力は非常に強力で骨まで砕くような力があったと考えられている。
現在、タルボサウルスの獲物であったと判明しているのはサウロロフスという巨大な草食竜である。サウロロフスの骨に発見された歯型の特徴から大型肉食竜に捕食されたと考えられ、周辺の同じ年代の地層からはタルボサウルスしか大型の肉食恐竜が発見されていないためにその可能性は高い。
ゴビ砂漠では多くのタルボサウルスの化石が発見されている。今後もさらに巨大なタルボサウルスが発見されるだろう。
