アフリカ、タンザニア連邦共和国に信じられない光景が広がっている。
生物がまるで石のように固まっているという、ギリシャ神話に登場するような光景が存在する湖、ナトロン湖である。
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アフリカでは珍しくない雨季の降水量によって貯水量が変化するために、それに伴い湖の大きさも変化し、最大で長さ57 km、幅22 km、水深は3mに満たない。
日中の気温は40℃を超え、この暑い乾燥した環境のために湖の水はたくさん蒸発する。さらに、周辺に存在する塩性の土地から継続して塩分が流入するために、塩分濃度は非常に高い。また、アンモニアと同程度のpH 9~10.5のアルカリ性である。
それらの要素が重なり合い、生物をまるで石のような形として残すと考えられている。
画像元はコチラ(雰囲気を出すために白黒として発信したと思われる)
ちなみにこんな過酷なナトロン湖であるが、フラミンゴの繁殖地としても知られていて、高濃度の塩分によって多くの藻が発生するため、それらを主食とすることで多くのフラミンゴが繁殖できる。
過酷な環境ゆえに、フラミンゴの天敵となる生物がほとんど生息できないために、結果的にフラミンゴにとって数少ない繁殖場所となったのだろう。
近頃は、湖への淡水の流入が塩分濃度を変化させてしまい、大きな問題となっている。