アメリカのホラー映画を代表する「13日の金曜日」「死霊のはらわた」には霧がかったような深い森や沼(湖)が登場する。
同じくホラー映画である「スリーピー・ホロウ」でも森が登場するように、深い森と沼、さらには不気味に立ち並ぶ木々の作り出す光景に人間は潜在的な恐怖を感じるのかもしれない。
そんな場所は映画の世界だけでなくルイジアナ州ニューオーリンズに実在している。
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枝が下に垂れ下がる光景に恐怖を感じるということは世界共通のようで、日本では柳の木の下の幽霊(柳幽霊)が存在するように、アメリカでも柳が垂れ下がる姿は髪の毛や覇気の無い人間の姿を連想させるのだろう。
マンチャック・スワンプス周辺は湿地帯が広がっている地域であるために沼が多い。
気味が悪い場所とされる理由は木々の作り出す光景だけではなく、地元に古くから伝わる言い伝えである。
ブードゥー教(ニューオーリンズやカリブ海諸国に伝わる民間信仰)の王女が投獄された際、怒りゆえにこの地域に呪いをかけたと伝えられ、1915年にこの地域をハリケーンが襲ったこと、2005年にハリケーン・カトリーナが襲来したことが王女の呪いと混同されて今に伝わっている。
また単なる心霊スポットとしてだけではなく、マンチャック沼橋という全長37kmの橋や、夜の沼をボートに乗って散策するツアーも催されている。
ニューオーリンズへ行った際にはこの沼地へ行ってみよう。