xf51100e42 ナリーポンとマカリーポン、人の形をした不思議な実。
マンドラゴラや太歳など、世界には今もその正体が判明していない植物や食べ物が溢れている。

そんななぞに満ちた植物の中でも異彩を放っている存在があるとすれば、ナリーポンマカリーポン(通称妖精の果実)だろう。

各地に痕跡が残る幻の植物だ。

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ナリーポンマカリーポンはインドやタイに古くから伝わる伝説の木の実である。

伝説によると、ヒンドゥー教の神である雷神インドラがヒマラヤの奥地に存在する聖なる森の中に生み出した木に生えるとされる実で、その形は美しい少年や少女の形をしていると伝えられている。修行僧の煩悩を試す役割もあったと考えられている。
DSCN3292 900x675 ナリーポンとマカリーポン、人の形をした不思議な実。
ナリーポンとマカリーポンは足の先から生え、1週間ほどで15歳前後の人間の姿になって最終的には髪の毛で気にぶら下がるようになる。そして体全体の形が完成すると木から落下してしまう。
naree pon 2056132i ナリーポンとマカリーポン、人の形をした不思議な実。
落下した後に残された寿命は1週間程度とされているのだが、この間ナリーポンとマカリーポンは人間と同じような行動が可能で言語を話したりすることも出来たとされ、山で修業をしていた僧侶達は秘密裏にナリーポンを探していたと伝えられている。

ナリーポンが少女の姿であったのに対し、マカリーポンは少年の姿である。
nari pon mystery ナリーポンとマカリーポン、人の形をした不思議な実。
これらは伝説上の植物(生物)とされているが、タイ北部の仏教寺院にはナリーポンとマカリーポンのミイラが今も保存されている。国立病院の調査によると、骨は無いが人体と似た構造をしているだけでなく内臓も揃っているという。
naree pon ナリーポンとマカリーポン、人の形をした不思議な実。
かつて日本では人魚のミイラや河童のミイラが見世物小屋で出回っていたようにこのナリーポンのミイラも同様に大衆の目を引くための偽物なのか、それとも本物なのか、タイに行く機会があれば現地の僧官に聞いてみるのもいいかもしれない。