未確認生物UMAの代表格である雪男イエティ。
これまで謎に包まれていたこのUMAの正体が遂に判明したとオックスフォード大学に研究者たちが発表した。
今回発表された調査内容によると、ヒマラヤで発見されたイエティのものとされる2体の動物の一部と、古代ホッキョクグマの遺伝子が完全に一致したという。
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ヒマラヤでは昔から住民の間で語られていた伝説であったが、1887年にイエティのものと思われる足跡が発見されてから幾度となく目撃されるようになった。
日本を含む世界各国がイエティ調査隊を派遣したが、結局イエティの存在を証明するものを発見することは出来なかった。そればかりか、イエティの存在を誇張することで世間の関心を集め資金を確保する手段として利用しているという声もあった。
これまでイエティの正体は動物を吹雪の中で見間違えたのではないかと指摘されいた。
1960年にニュージーランドの登山家であるエドモンド・ヒラリー達によって結成された調査隊は、イエティのものとされた足跡や毛はそれぞれヒマラヤに生息するヒグマやキツネなどの動物であると結論付けたことがある。
ネパールの寺院に保存されているイエティの頭部
エドモンド・ヒラリーの調査から50年後の現在、オックスフォード大学の研究者がDNA調査という方法で調査を行ったことによって、イエティの論争に遂に終止符が打たれた。
各地から集めたでイエティの一部とされるものを鑑定した結果、古代ホッキョクグマの遺伝子と一致し、これによりイエティの正体はホッキョクグマであると結論付けられた。そして、今回鑑定されたクマはおそらくホッキョクグマとヒグマの雑種であり、ホッキョクグマとヒグマの生息域が重なっている地域で異種交配があったのだという。
また同研究者は、
「この発見は、古代ホッキョクグマがヒマラヤに生息していることを示しているのではなく、あくまでホッキョクグマの祖先に近い亜種が生息している可能性を示唆するものである」
とした。
今回はイエティの正体が判明したが、科学の発達により今後も多くのUMAの正体が明かされるだろう。このような形で伝説が世の中から消えるのは少し寂しい気もする。