曰くつきの物件は実際に存在するのだろうか。
日本ではそのような物件の噂は後を絶たず、実際にそれらしき物件に住むことで給料が発生するというアルバイトの存在までもが噂されるほどに曰くつき物件は身近な存在となっている。
そんな物件として最も有名な場所を挙げるとすれば、イギリスのノーウォークにあるレイナムホールだろう。
スポンサードリンク
歴史のある建物だけに、そうした物件には歴史や噂に端を発した曰くが付き物となっている。そんな曰く付き物件の代表格はイギリスのレイナムホールだ。
土地の広さはなんと20000エーカー(1エーカーは63m×63m)、建設されてから300年の年月が流れたこの屋敷は1936年にブラウンレディ(茶色の夫人)と呼ばれる幽霊の写真が撮影されたことで世界的に有名な場所となった。
幽霊の噂そのものは1835年の時点で既に存在し目撃情報も寄せられていたようであるが、実際に写真に写真という形で残ったのは100年後になってからだった。
そしてこの時撮影された幽霊はその正体が判明しているという点でも非常に興味深い。
撮影された幽霊はドロシー・ワポールという女性で、政治家であったチャールズ・タウンゼント氏の第2夫人だった。チャールズの性格は非常に凶暴だったため夫婦仲は円満とはいかなかったようで、ドロシーは密かに他の男と恋愛関係となったのだがそれはすぐに夫に知られることになった。
怒り狂ったチャールズはドロシーをレイナムホールに監禁し、1726年に病死するという悲惨な結果となった。
そんな曰く付きの屋敷はイギリスだけでなく世界で最も有名な曰くつき物件と1つとして認識されている。