2014年の夏は全国的に蚊が少ない年であったという。
それを聞いても実感が無い人がほとんどかもしれないが、どうやら暑さの影響で蚊の数が減っているのだという。
蚊が減ることで我々人間にとってはラッキーなことばかりなのだが。
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蚊が発生するメカニズムは
水溜まりに卵を産む(流れない場所)
↓
ボウフラとして生まれる
↓
蛹となって成虫になる
であるが、2014年は全国的に気温が高く雨が少ない日が多く、水溜まりが干上がってしまうことや、そもそも水溜まりが出来ない場合が多かったという(種類によっては数ヶ月間乾燥状態であっても卵が死なない場合がある)。
水溜まりが無い場合(もしくは干上がった場合)には蚊の産卵場所そのものが無くなってしまうということになり、同時にコンクリートの地面が増えたことで水溜まりが少なくなったことで蚊の産卵場所はさらに少なくなってしまったと考えられ、蚊の繁殖に最適な気温は25度なので、この猛暑の中数を減らしてしまったともされている。
実際に大阪で調査が行われたのだが、結果として蚊の捕獲数は10年間の間に3分の2にまで減少していることが明らかになっている。
蚊の数が減少することは我々人間にとっては良いことなのだが、蚊を主食とする動物や昆虫にとっては餌不足という問題として降りかかり、食物連鎖に何らかの影響が出る。そして蚊は植物の受粉(花粉を運ぶ)を担う存在であり、植物にとっても深刻な問題となる。
多くの人には実感が無い蚊の減少。後になって違う形で実感する時が来るかもしれない。