キリストに纏わる奇跡は各地で報告されている。
歴史を辿っていくとキリストや天使が人間の眼前に姿を現したというものや、フランスの英雄ジャンヌ・ダルクも天使の声を聞いて軍を指揮していたとされるように、嘘か本当か疑いたくなるようなものばかりなのだが、現代にもこのような謎の奇跡が起きている。
もとも有名なものは聖痕と呼ばれる現象だろう。
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聖痕が表れた人間のことを聖痕体現者といい、その人数は意外にも多い。
イタリア人男性ジョルジ・ボンジョバンニには1993年に両手両足に聖痕が表れ、診察を行ったろ彦大学の教授は聖痕について「最初は自身で傷をつけたと考えていたが、角度的にそれは難しい」と語り、現代医学では説明不能だとしている。当の本人は1989年に聖母マリアの姿を目撃した際に傷が出来たと語っている。
ドイツ人聖女テレゼ・ノイマンの事例は上記よりもさらに凄まじい。1926年の11月に彼女の全身(腹部・両手・両足・顔)から出血があり、キリストが受難を受けた金曜日に近づくにつれて症状は重くなったという。1928年以降、彼女はキリストの啓示を受けたとして飲まず食わずの生活を始め、1962年にこの世を去った(実際に飲まず食わずの生活を続けていたのかは不明)。
上記以外にも世界中で聖痕が表れたという報告がある。共通している点は聖痕が表れる人々は熱心にキリストを信仰している者達であるところなのだが、なぜこのような傷が自然と体に浮かび上がるのかという理由は今も解明されていない。本当に神の啓示なのか、それとも未知の症状なのか。
もしかしたら我々にも聖痕が表れる可能性も0ではないのだ。